生命はエントロピー増大の法則に逆らって生きている

こんにちは、キクチです。

早速ですが、『エントロピー増大の法則』 って聞いたことありますか?

これは、「秩序のあるものは、秩序が無い方向にしか動かない」

という法則なんですけど

 

例えば

 

整理整頓した机の上も時間が経つと段々本が重なっていったり、コーヒーこぼしたり

 

淹れたてのコーヒーも10分経てばぬるくなってきたり

 

これらはエントロピーが増大するからです。

 

当然、生物も同じようにエントロピー増大の法則に脅かされているわけですけど

 

建てたばかりでピカピカのタワーマンションでも、時間が経てばどんどん痛んでくるじゃないですか

300年くらい経てばもう住めないだろうし

 

3000年経てば形も無いと思います。

 

じゃあ、生命はというと

38億年もなくなることなく続いてる!

 

これってちょっと不思議なことだと思いませんか!?

 

言い換えれば

「生命はエントロピー増大の法則に逆らって生きている」

ということになるわけですけど

 

これは建物とかと「逆」の戦略を取ってるわけです

 

建物とかは、普通長持ちさせようとしたら頑丈に作るじゃないですか

 

でも生き物っていうのは違います!

最初から頑丈には作らない、常に分解(破壊)して、捨てて、作り変える

という戦略を取っているんです!

 

つまり、エントロピー増大の法則よりも先回りして

自分を積極的に壊して、作り変える

こういうことをして僕らは生きているわけです!

 

 

シェーンハイマー先生というドイツの生化学者で

 

「食べ物は体で何になる?」

 

ということを研究した方がいます。

 

簡単に言うと 僕ら人間であってもなんでも

 

全てのものは細かく分解していくと

 

酸素であるとか窒素であるとかの塊になるんですが

 

それっていうのは食べ物も一緒なので

 

じゃあ、食べ物のそういう炭素とかの粒子は

 

体のどこに行ったのか?を追跡する実験をしたんです

 

「そんなことが出来るのか?」

 

と思いそうですけど、出来ちゃったんです!

 

食べ物の粒子にペンで色を付けるみたいなこういう実験をした人がいるから

 

「僕らは食べたもので出来ている」

なんて、今では当たり前に言われていることが実証されているわけです

 

で、このシェーンハイマー先生はさらに

 

体の色んな部分でこの実験をしています。

 

髪とか爪が交換されているのはイメージしやすいじゃないですか

 

でも、実際は体のあらゆる部分が入れ替わっていますよね

 

じゃあ、全ての部位が同じスピードで入れ替わっているかっていうと、そうじゃないんです。

 

この交換は部位によって早い遅いがあります。

 

どこが一番早いかっていうと

消化管の細胞だということが分かっています!

 

だいたい2-3日で分解されてしまう

 

同時に食べたものでまた新しい細胞を作って入れ替わっていくと

 

だから、皆さん多くの方がうんちの主成分は食べ物だと思ってますけど

 

実は分解されて捨てられた細胞のカスです。

 

消化管は2-3日で入れ替わるし

 

筋肉だと2週間くらい

 

と、考えると「昨日のキクチ」と「今日のキクチ」実はちょっと入れ替わっていると考えれます。

 

これが数週間とか、数カ月とか経つと結構、もう違う人

 

1年とかだとほぼ別人と言えるわけです

 

余談ですが、毛も部位によって生える周期違うので脱毛されている方は、

部位によって打つタイミング変えないともったいないですよ。

知ってて言わない先生多いです。

 

菊池

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