
【腰痛の原因⁉︎】ランニングシューズで歩くと、実は危ない理由
こんにちは!菊池です。
最近、「健康のためにウォーキング始めました〜!」という声をよく聞きます。
素晴らしいことです。歩くって、やっぱり基本中の基本。
でも、こんな相談が増えてきてるんですよね。
「ウォーキングを始めてから、なぜか腰が痛くて…」
うん、気持ちわかります。
で、話をよくよく聞いてみると…
ほとんどの人が“ランニングシューズ”でウォーキングしてるんです。
これ、意外と落とし穴なんです。
■ ランニングシューズの構造、知ってますか?
ランニングシューズって、実は「前に転がる」ように作られてます。
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かかとが分厚い
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つま先が反り上がっている(ロッカー構造)
この構造が前への重心移動をスムーズにするんです。
走るには最高。でも、歩くにはちょっとクセがある。
履いているだけで、無意識に身体が前傾になりやすいんですよ。
■ 一方、正しいウォーキング姿勢とは?
これは日本ウォーキング協会の指導にもあるんですが、
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かかとから地面につける(ヒールコンタクト)
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背筋を伸ばし、胸を張る
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骨盤は立てて、腹圧をキープ
これがウォーキングの基本姿勢です。
つまり、上半身はしっかり起こした状態が理想。
でも、さっき言ったように、
ランニングシューズを履くと身体は前に傾こうとする。
このとき、身体では何が起きているかというと…
■ 「前傾」と「胸を張る」がぶつかると、腰がやられる
簡単に言うと、
下半身は前に倒れたがっていて、上半身は後ろに引こうとしている。
この矛盾した力のバランスを取るために、
身体の中では“骨盤が前傾して腰が反る”という補正動作が起きます。
これがいわゆる「反り腰」。
見た目では背筋が伸びているように見えても、腰椎が過伸展している状態。
■ 解剖学的に見る「腰が痛くなる理由」
ここでちょっとマニアックな話を。
関与する主な筋肉・関節
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腸腰筋(大腰筋・腸骨筋):骨盤前傾を助長
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脊柱起立筋(特に腰部):反りを強める
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腹横筋・内腹斜筋:腹圧で骨盤と腰椎を安定させる(けど機能低下しやすい)
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多裂筋:腰椎を支える細かいインナーマッスル
この状態が続くと、特にL4〜L5の椎間関節や仙腸関節に負担が集中。
腰痛だけでなく、仙腸関節性障害や椎間板のストレスにもつながる恐れがあります。
■ じゃあどうすればいいの?
安心してください。改善はできます。
✅ 対策その1:靴を見直す
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クッション性が高すぎず、フラットなウォーキング用の靴を選ぶ
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かかとが極端に高いシューズはNG
✅ 対策その2:歩き方を整える
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かかと→足裏→つま先のローリングを意識
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骨盤は「立てる」意識(反りすぎ注意)
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軽くお腹に力を入れて、腹圧を保つ
最初は違和感あるかもしれませんが、意識を変えるだけでかなり違います。
■ 最後に:靴一つで身体は変わる
ウォーキングってシンプルだからこそ、
「まあ、これでいいか」となりやすい。
でも、たった**“靴の構造”と“身体の使い方”のズレ**で、
腰にこれだけの負担がかかるんです。
「せっかく体にいいことしてるのに、逆に痛めてる」って、もったいないですよね。
腰に違和感を感じてる人は、ぜひ一度“足元”から見直してみてくださいね!