長期記憶と睡眠の関係からスポーツ動作の学習

こんにちは、キクチです。

本日は、【長期記憶と睡眠の関係からスポーツ動作の学習】について

話します。

 

長期記憶の定着において重要な役割を果たすのは、睡眠であることが当たり前となっていますが、

 

進化の進んだ淡水魚類は、長期記憶を持つ傾向が強いのですが、

古代の魚類(例: ホオジロザメ、マグロ、カツオなど)では、違うことが分かっています。

 

一方で、底棲性で長時間動かないテンジクザメのような魚は、長期記憶の能力が著しく、特殊な図形を50週間以上記憶する能力が確認されています。

 

動き続ける魚類では長期記憶の明確な証拠が少なく、睡眠と行動が明確に分離している魚種では記憶力が発達しているという事も分かっています。

 

このことから、睡眠と記憶の定着には強い関連が考えられています。

 

魚類の記憶は、主に嗅覚を基盤にして、光情報や聴覚情報と統合して餌や外敵、空間の情報を記憶していることも分かっています。

 

これは一般的に『手続き記憶』と呼ばれるもので、

 

自転車の運転や楽器の演奏など、反復的な経験を通じて習得されますが、いつどこで会得したかについての情報記憶は消えてしまいます。

 

手続き記憶は、情報が一度形成されると、意識的な処理なしに自動的に機能し、長期間保存される特性を持っています。

 

手続き記憶は、①運動技能  ②知覚技能  ③認知技能

の3種類に分類され

 

たとえば、

①   運動技能:自転車の運転や楽器演奏

②   知覚技能:鏡文字の読み取り

③認知技能:複雑なパズルの解決

に該当します。

 

これらは意識に上らず、繰り返しによって熟練する技能であり、行動に記憶が反映されることが特徴です。

 

また、手続き記憶は海馬ではなく、大脳基底核と小脳に記録されることが知られているため神経細胞に記憶を定着させ、スポーツ動作の学習を行なっていくためには、睡眠が不可欠であることが理解できます。

 

是非、睡眠の管理も意識してみてください!

こどもにおける年齢別の推奨睡眠時間(厚生労働省提供)

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